この窓のこの角度からの景色には世界でいちばん詳しくいるね

太田垣 百合子と立野 由利子の発行したZINE『この窓のこの角度からの景色には世界でいちばん詳しくいるね』の続きです。

3月28日(76)

百合子さま

3月28日、月曜日。
庭の鉢に植えられているチューリップが咲きました。
つぼみの時に「もう咲きそう」って日記書こうとしたのですが、一晩したら咲いてた。時間の流れを明確に感じます。

昨日、近くの公園に行ったら桜が満開でした。かなり高低差がある公園なのですが、下から登って行ったら薄く青い春の空と満開の桜が一面に広がっていて「わーすごい」と声に出してました。あと、桜の木と木の間に椿の木がうわってて、それがすごく心に残りました。去りきらない冬と駆け出していく春。椿は「荒獅子」という品種です。卒業式で作る花に似ています。

3月の土日は外に出ることが多かったから、しばらくは家の中で本を整理したり、模様替えをしたり、身辺を整えることに集中したいです。少し前、ふいに、本を手放そう!という気持ちになって、なんだか楽になりました。前まで、持ってる本は絶対に売らない!大きい本棚を買う!ってなってたのに。不思議。ブックオフじゃないところで売りたいな。

一枚でさらっと着れる春服がほしいです。新しいスニーカーもほしい。やっと服を買いに街に出る体力が戻ってきた気がします。

寒暖差が体にこたえているので百合子も気をつけて過ごしてね。

ではまた。

由利子