この窓のこの角度からの景色には世界でいちばん詳しくいるね

太田垣 百合子と立野 由利子の発行したZINE『この窓のこの角度からの景色には世界でいちばん詳しくいるね』の続きです。

8月12日(114)

百合子さま

8月12日、土曜日。
お盆休み、いかがお過ごしですか?

近ごろは車に乗ることが多くて紫外線を浴びに浴びています。
昨日は、友人と温泉に行ってまったり。
お湯がとっても良くて、久しぶりに肩の力が抜けました。
花火見たいよねと言いながら帰っていたら、2つも!花火大会に遭遇して、できるだけ近くに行こうと、全く道がわからない、しかも田んぼばかりの暗い道を友だちの運転で走りました。
途中、コンビニの駐車場に車を停めて、外に出て花火を見上げているたくさんの人を車の窓から見て、みんながいい気持ちで空を見上げているのってなんだかいいなと思いました。
楽しかった!走りながらだから写真は全部ぼけぼけですが、頭の中にはくっきり残ってます。忘れないと思う。帰ってからスーパーで買った手持ち花火もやった。
今日は海を見たし、この前は川遊びもして、なんだかんだ夏を満喫しています。

暑さ対策、諦めているフシもありますが帽子、日傘、サングラス、UVカットパーカー、冷たいお茶です。あと、早起きして本読んだり、ちょっこと仕事終わらせたり。

南極ゴジラ、とてもいい公演だったようでなによりです。
人の良いところを引き出したり、楽しい空間を作ったりできる人ってほんとうにすごい!尊敬します。
即興の詩、読みたいけれど、その場のための、場に生きていた人たちのためのものなんだろうな、とも。

自分でハードルを上げていって〜、は私も本当は同じタイプです。仕事で締め切り慣れした体質と、日程が決まっている出展イベントの相性が良くて、出すと決めたら出せるようになりました。
それを繰り返していたら、自分はそれなりのクオリティのものはちゃんと作れるということがわかったので、次の目標はもっと長いものを書くことです。

この前、しんどいことが続いて心が張り詰めてたけれど、仕事終わりに高校時代の部活の友だち何人かと集まったら、あまりに当時と空気感が変わらなくて、その人たちのおおらかさのおかげで、心があっという間に柔らかくなって泣きそうでした。まだ何も失くしてないし、私ってツイてる。

お盆休みは残り3日。涼しい部屋で本を読んで過ごします。
小島信夫がおもしろいです。

では、また。

由利子