この窓のこの角度からの景色には世界でいちばん詳しくいるね

太田垣 百合子と立野 由利子の発行したZINE『この窓のこの角度からの景色には世界でいちばん詳しくいるね』の続きです。

4月26日(81)

由利子さま

4月26日、火曜日。空はどんよりしているのに湿度が高い。


この前、夜に家に友だちが来てた時、カーテンの隙間から入ってくる風を受けて二人で「夏や」「夏やな」となったのが、春でした。


3月は短いスパンでやり取りできていたのに、4月はすっかり…すびばせん。
春は晴れるだけですっごく元気になれるからか、少し落ち込むとズドンと、その反動が強いです。春、麻薬なんかな?


えーっと、本当に早く、海外に行きたい。
ここじゃないどこか、途方に暮れちゃうくらい、簡単には帰れないところ。


週末、映画「カモン カモン」を観ました。
感想はブログにも書いたんですが、歳の離れた親友同士の物語でした。
最後ずっとしずかに泣いちゃった。やさしい映画だった。もし観ることがあったら、由利子さんの感想聞きたいです。


ここ2週間くらいずっと、船の上のピアニストの最後、みたいな気持ちです。
選ぶことが向いていない人は都会に住むべきじゃないのかもしれない。


百合子