この窓のこの角度からの景色には世界でいちばん詳しくいるね

太田垣 百合子と立野 由利子の発行したZINE『この窓のこの角度からの景色には世界でいちばん詳しくいるね』の続きです。

11月1日(116)

百合子さま

11月1日、水曜日。
11月が始まりました。ハロー、ノーベンバー。

さて、何を書こうかな。
9月に友だちの結婚式と母の誕生日旅行を兼ねて京都奈良大阪に、10月に大阪で演劇を観るついでに富山に行っていました。
富山、好きな作家である宮本輝さんが少年期を過ごした土地で小説にも書かれているので、一度行ってみたかったんです。
灰色と青が混ざったような曇り空の下、立山連峰に向かって車で走って、黒部峡谷のトロッコへ。よくこんなところに線路を通したなと人間の根性が恐ろしくなって、水色の湖が物語のなかの絵のようでした。あちらの自然は人を寄せ付けない。佇まいに威厳と美しさがあります。
能登に住んでいる友人に会えたのも良かった。
なるべく早く47都道府県すべてに行くのが目標の一つなんです。全く足を踏み入れていないのは東北。そのうち、百合子と北の島(どこ?)にも行きましょうね。

歌集、近いうちに読ませてください。とても楽しみです。
名久井さんに装丁してもらえたなんてうらやましい。

秋生まれの友だちが多いので、いよいよ29歳が近づいてきているのを感じます。
仕事や生活のこと、このままでいいのかなと思うこともあります。この前、ネットでタロット占いをやったら、「好きなこと、やるべきことをやっていたらお金は後からついてきます。やみくもにお金を稼ぐことを考えなくて良い」と出てきました。ほんまか???当分は信じてみようかな。

今週末は、展示を見に行って、長崎へ法事に行きます。
しっかり体を労って過ごしてくださいね。

ではまた。

由利子