この窓のこの角度からの景色には世界でいちばん詳しくいるね

太田垣 百合子と立野 由利子の発行したZINE『この窓のこの角度からの景色には世界でいちばん詳しくいるね』の続きです。

12月20日(98)

百合子さま

12月2日、金曜日。
街が薄暗いです。いきなりぴしゃっと寒くなりました。体が縮こまる季節、苦手です。
とだけ書いてました。

ここからは、20日火曜日に書いてます。
晴れてるけど寒いです。空気が手足の先を刺してくる。
寒いと体が縮こまって、色んなものがちゃんと体に入ってこない気がする。苦手です。
家のリビングにこたつが出たんですけど、自分の部屋じゃないと書いたり読んだりしないのがわかったのと、こたつを起点にけんかが勃発したので、まるまる着込んで自室で過ごす準備をしています。部屋の中で履く裏起毛のブーツとか、買いました。
百合子は部屋の中での寒さ対策、なにしてますか?

歯の矯正治療を始めました。5本も(!)歯を抜かないと治療ができないと言われたので、この1ヶ月で3本抜きました。元気な歯を抜いた時は、なにか大事なものを失ってしまったのではないかとうっすら怖くてさみしい気持ちが胸ん中を吹き抜けていきました。自分の体、と思うからダメなのかもしれない、体は船で、あくまでも魂の乗り物で、必要に応じて修繕してるだけと考えるようにしたら少し気楽になりました。(へんなスピリチュアルっぽいですが大丈夫です!)
というか、おかゆより固いご飯食べれないし、歯の根元につけられた金具が痛くて夜中目が覚めたりして、あんまり深く考えるひまがなくなった。
矯正のお医者さんから「治療を終えたら口元が引っ込んでEラインが綺麗に出ますよ」と言われたけど、そんなことより声が変わらないかなって期待してます。もう少し、地に足ついた声になってほしい。

今年はおせちを食べられないのがちょっぴり嬉しいです。寒天と黒豆だけ食べよう。
年末年始、気ままに過ごすぞ〜

ではまた

由利子