この窓のこの角度からの景色には世界でいちばん詳しくいるね

太田垣 百合子と立野 由利子の発行したZINE『この窓のこの角度からの景色には世界でいちばん詳しくいるね』の続きです。

1月6日(69)

由利子さま

明けましておめでとうございます。1月6日、木曜日です。外は雪!
一昨日実家から東京に帰ってきました。一人暮らしは、朝が一番さみしい。


わたしは結構、年末の空気は好きです。
人が消えてしんとしてる街とか、他人の鞄から顔出してる南天とか、見るのが好き。


晦日の夜は、地元の友人たちと居酒屋さんに居ました。
10秒前から数えて「あけおめ〜」言い合う、お店の違う部屋から疎らな拍手が聞こえてくる、ぬるっとした年越しでした。

初詣は高校の親友と貴船神社に。久しぶりに京阪と叡電乗れて、懐かしかったです。
そんな風に一応年末年始らしいことはしたのに、全然実感湧かんかった。なんでなんやろ。

由利子さんが前回書いてはった「私だけのおとぎの国」のこと、めっちゃ分かります。
薄くなってきたと思ったら、焦って詩を音読したり暗唱したりしてます。絵本を読み漁ることもある。
でも、その「おとぎの国」が見えなくなっちゃった大人は多分たくさんおって、そういう人と話すとまた違う方向で焦る。
自分にとってどっちが大事なのか分かってるはずやのに、迷ってしまった時がとっても苦しいです。今がそれかも…いっそ振り切りたい…

わたしはわたしが見ている世界はおもろいと信じてる、し、それを誰かに届けたくて、書いている、んだと胸をはって言いたい、いひ。
前回の「らいふいずでりしゃす」、おもろいと言ってもらえて嬉しかったです。
由利子さんの書くなにか日記以外のもの、久しぶりに読みたいです。


ゆっくり頭の中を整理できないまま新年に突入してしまったので、心中少しざわざわしています…

明日から高知入り!1月は殆ど向こうにいます。美味しいもの沢山食べよ。
今年もよろしくお願いします。


百合子