この窓のこの角度からの景色には世界でいちばん詳しくいるね

太田垣 百合子と立野 由利子の発行したZINE『この窓のこの角度からの景色には世界でいちばん詳しくいるね』の続きです。

3月19日(74)

百合子さま

3月19日、土曜日。雨のち晴れ。
また冷え込んできました。

公園や通勤路の梅が咲く頃はまだ寒いのですが、家の庭の梅が咲くと暖かくなるし、シャクナゲが咲いたらもう春!って陽気になります。毎年、そこからまた冷えるのですが。

前々回の日記からだいぶ間が空いてしまっていたので、百合子元気かしら、と思いをはせていました。日記が来るとホッとします。SNSなんかよりずっと。

さて、年明けから制作していたZineができあがりました。制作はうんうん頭を悩ませたこともあったけどそれ含めて楽しかったです。ずっとこんなことしてたいなと思いました。百合子にも早く読んでほしいです。

マームとジプシーの舞台、とてもうらやましいです。京都や東京で見た公演はいまでもしっかり思い出せるぐらい自分の中にちゃんと刻まれています。
青柳さん、かっこいいよね。『いづみさん』オススメです。

『もものききかじり』はwebで連載されていた頃読んでいました。百合子が演劇やってたの知らんかった!また今度聞かせてください。

ウクライナで起きていることに対して思っていることを口に出すには自分はあまりに知らないことが多すぎるなと感じて悔しい。ただ、率直に、もうやめてほしい。人の日常を同じ人間が平気でぶっ壊すことは、それ自体があまりに悲しいし、言葉を選ばず言えば「許されないこと」だと思います。

結局どこにも行けない日々が続いているのですが、自分の足で行ける範囲の風景の細やかな変化を大事にしていこうと思っています。春が来ると前向きな気持ちになる。

お花見したいね!そう遠くないうちに。

由利子