この窓のこの角度からの景色には世界でいちばん詳しくいるね

太田垣 百合子と立野 由利子の発行したZINE『この窓のこの角度からの景色には世界でいちばん詳しくいるね』の続きです。

4月1日(42)

百合子さま

4月1日木曜日。Twitterのタイムラインで、いろんな人のエイプリルフールの嘘と新年度のお知らせがごちゃごちゃに流れてきて気持ち悪かったです。「○○については、本当です!」と書かなきゃいけないのかわいそう。

わたしは愉快な嘘がつける自信がないので毎年なにもやらないのですが、百合子はどうですか。

昨日いきなり「桜!桜が見たい!」となったので、今日はお昼からお休みを取ってひとりで花見をしてきました。

ミスドのチョコファッションとスタバの抹茶ラテをお供に、春風にのって飛んでいく花びらや、春の陽光を透かして咲く桜をぼんやり眺めたり、花見客の人たちの会話に耳を傾けたりしていました。

例年、「花見シーズンです!!!」みたいなことをテレビやらSNSやらで目にするとなんだかいじけて、花見をしない年もあったのですが、見たいと思って見に行ったらとても良かったです、桜。ちなみに、一番好きな花は菜の花です。

LINEでも報告しましたが、天神の「本のあるところajiro」に納品してきました。私達の交換日記が本屋に並んでるって、なんだかすごいことじゃないですか。今になって緊張してきました。書店の方に「楽しみにしていました。頑張って売らせていただきます」と言っていただけたのが光栄でした。がんばろうと思った。

風と光がしっかり入ってくるお店なので、健やかな空気をたくさん吸い込んで、誰かの手に渡るといいなと思っています。

ちょっと前まで落ち着いたら引きこもりたいと思ってたのですが、この数日外に出たい欲がもりもり湧いてきました。春だ。花が咲き、虫が地中から出てくる季節は偉大です。

京都にも行きたいし、鳥取や富山にも行きたい。春の空の下だとビルも人も幸せに見えるので私もニコニコしています。こんなに明るい人間だったかしら。

今日の夜、友人知人にZineを発送します。手紙に何を書くか、楽しみです。

由利子