この窓のこの角度からの景色には世界でいちばん詳しくいるね

太田垣 百合子と立野 由利子の発行したZINE『この窓のこの角度からの景色には世界でいちばん詳しくいるね』の続きです。

11月1日(95)

由利子さま

11月1日、火曜日。去年の今日も書いた気がしますが、ハローノーベンバー。
大好きな11月がやって来ました。絶対愉快な月にします。


先月半ばにクランクアップしました。3時間睡眠4時起きの日々から、元の生活リズムに戻すのに時間がかかって、暫くずっと顔が変だったのですが、先週の木曜日に、自分のご褒美に♪と現場中にチケット買ってたクロマニヨンズとカネコアヤノのツーマンに行って、完全復活しました。あんなに、全細胞が喜んでるのを感じたライブは久しぶりでした…とにかく格好良かった。難しいことを考えなくとも、勝手に詩が熱が身体に入り込んできて掻き回してくれる、音楽って偉大や〜。


ライブの翌日は高校からの親友と青森旅行!弘前、青森、八戸、十和田、と大移動しました。
一番のお目当ては、電気も電波も届かない、部屋の灯りはランプだけ、の「ランプの宿」でした。ランプ一個だけじゃ、全然足りひんのですよ。焚き火みたいに火がゆらゆら揺れるわけでもなく、ただひたすらぼうっと小さく、灯っている。暗さに目が慣れて、たまに写真を撮ろうとしてスマホの画面を点けると、明る過ぎて見てられへん。嗅覚・視覚・聴覚がグンとシャープになって、普段だったら然程気にならないやろう川のせせらぎが異様に大きく聞こえる。親友はカメムシハンターになり、すぐにヤツの匂いを嗅ぎ付け、ガムテープにくっつけて捕まえてくれていました。そのほかも、電車の窓から林檎畑を眺めたり山の中で八甲田山を目視(!)したり人気の全くないダムで叫んでやまびこを得たり美術館に行ったり星を見たり、しました。久しぶりに、アホみたいにずっと「たのしー!」って言ってました。


由利子さんまた新しいZINE出しはったんですね!読みたい!

今月は仕事で博多に行く予定です。色々滞ってたこと、少しずつ再開していきたいです。さみしさに負けずに、深く自由に潜れますように。


百合子