この窓のこの角度からの景色には世界でいちばん詳しくいるね

太田垣 百合子と立野 由利子の発行したZINE『この窓のこの角度からの景色には世界でいちばん詳しくいるね』の続きです。

7月6日(51)

由利子さま

7月6日火曜日。明日は七夕!夜は晴れるといいな。


だいぶ元気になった、とのこと良かったです!実はわたしも昔腕を骨折したことがあって。その時は三角巾を早々に捨ててギプスを武器代わりに振り回していたなあ、とおバカな時代を思い出しました。


アート作品。どんな作品だったのか気になります。この前観に行ったマーク・マンダース展でも、由利子さんが書いていたみたいなすごく大きな作品がいくつもありました。マンダースの彫刻、実際はブロンズで出来ているのですが、水粘土のように見えるんです。巨大なのに脆そうで、圧倒されながらもやさしい気持ちになりました。先々週行った、安西水丸展は超ツボでした。ユーモアセンスも、モノを見る目も、とびきり素敵で…。結婚したかったなと思いました、安西さんと。9月までやっているので、終わる前にまた観に行くつもりです。もっと吸い込みたい。


海いいですね…わたしも、鳥取砂丘とか行って、丘の上でぽけーっと水平線眺めたいです。


この前、めっちゃいい桃をもらって、丸々ひとりで食べました。プレミアムピーチ。2日間常温で追熟させて、日曜日の朝に、氷水で冷やしてから丁寧に剝きました。それだけでめっちゃ幸せでした。シンプルだけどすんごい高い幸福度。今は、ケーキとかより、素朴な、果物がすきです。


最近また短歌をつくれるようになってきた、気がします。わたしは多分、他の人の作品を読みすぎないほうがいいのかもしれないです。
短歌も交換日記も、自分のために、書く。


百合子