この窓のこの角度からの景色には世界でいちばん詳しくいるね

太田垣 百合子と立野 由利子の発行したZINE『この窓のこの角度からの景色には世界でいちばん詳しくいるね』の続きです。

10月6日(62)

百合子さま

10月6日水曜日。昨日も今日も雲ひとつない空です。大きな大きな青い紙もしくは布みたいだなと思います。

ワクチンの待機期間と緊急事態宣言解除がタイミングよく重なってやっと色んな所に行けるようになりました。この一年半、仕事以外で外に出ることがほとんどなかったので、あちこち出かけた頃の感覚をだいぶ忘れちゃいました。小さい子どもになった気分。

少し前に、東京にいた頃にお世話になっていたカメラマンさんにNikon U2というカメラをもらったのでそれを持って、光がきれいな季節に好きなものを撮りに行くところから始めようと思いました。あとは、地元の図書館に早く行きたい。

ドラマ『お耳に合いましたら』の最終回で、主人公・美園(伊藤万理華)の同僚で友だちの亜里沙井桁弘恵)が、美園の配信にまつわるあれこれを思い出しながら「社会人になってこんな楽しいことがあるとは思ってなかった。そういう季節だったんだろうね」といっててジーンとしました。時代は過ぎていくけど季節はまた巡ってくるものなので。

なんとなく、なんの確証もフラグもないけれど、ここにも楽しい季節が巡ってきそうだなって最近はるんるんしてます。

身軽に秋を駆け抜けたいです。

由利子