この窓のこの角度からの景色には世界でいちばん詳しくいるね

太田垣 百合子と立野 由利子の発行したZINE『この窓のこの角度からの景色には世界でいちばん詳しくいるね』の続きです。

5月15日(84)

百合子さま

5月15日、曇り。なんてことない日曜日。

相変わらず「どこかに行った」「何かを見た」と取り立てて言うほどのことはない日々です。先週はなんだかくたびれてしまって、この土日もだらだらしてました。

辛うじて押し入れの中から本棚を取り出して、東京から戻ってきて以来ダンボールに入れっぱなしだった本たちを置きました。並べ方とかはまだ適当。今の自分だったら買わないだろうなって本も結構あって、昔の日記を読んでる、的なおもしろさがある。昔の日記は捨てようと思ったけどまだ捨てられませんでした。

人が一つの場所に集まって同じ空間を共有する時間、私はもう数年味わえてない気がする。メトロンズという演劇ユニットの劇をオンラインで見たけど、しんどくなったら一時停止できるのって便利だけどおもしろくなくなっちゃう。
たとえ気持ち悪くなっても止められない時間と空気みたいなんに呑み込まれる経験をしたいです。

庭の紫陽花のつぼみが出てきてます。咲いたら光が夏になる。

今週末は久々にちょっと遠出。
髪はまだ切れてないです。

由利子