この窓のこの角度からの景色には世界でいちばん詳しくいるね

太田垣 百合子と立野 由利子の発行したZINE『この窓のこの角度からの景色には世界でいちばん詳しくいるね』の続きです。

9月3日(91)

由利子さま

9月3日、曇り。
8月はあっという間に終わりました。

今のプロジェクトでは「ゆりちゃん」と呼ばれているのですが、会社では、あっちこっちで聞こえるそれに返事をしていると、知らない間に外が暗くなっています。
電話も鳴り止みません。本意ではないのですが、iphoneを肩から下げる紐をついに買いました。通知が来るたびに画面を見るのが鬱陶しくて、xiaomiのスマートウォッチも…。

由利子さんに神保町で会って美味しいご飯を食べたの、あれからまだ1ヶ月も経っていないんですね。久しぶりに「自分も創作する側である」という認識で喋れたのがすごく嬉しかったです。先月くらいからずっと浅瀬で溺れているような気分だったので。

最近、好きなものに囲まれている必要を強く感じて、財布や鞄を買い替えました。
突然、箕面の山を見たくなって弾丸帰省した日に母親に「あんたお気に入りのワンピースの一枚もないん?」と言われたのが、刺さっている。

あと一週間でクランクインです。きっと先月以上にあっという間に、息をつく間も無く毎日が過ぎていくと思います。
なるべく楽しくケラケラ、頑張ります。今は合間に、久しぶりにサガンを読んでいます。

思うことは沢山あるけど、やりたいことをやめないこと、ずっと思い続けること、をします。


百合子